易占とわたし
易占というものは高校生のときに初めて知ったと思う。
母の友人レイコちゃんが趣味でやっていて、"なにサイコロ振ってるの〜?え?それでわかっちゃうの?"とわたしは興味津々ではあったけれどまさか大人になって自分で易を立てるようになるとは、思いもしなかった。
レイコちゃんはプロではなかったけれど自分の勤め先が傾いた際にはバンバン易を立てて、会社の立て直しに易を大活用していた。易で競馬の結果を予測し見事的中させて、そのお金を社長さんにあげていた。ちなみにレイコちゃんはその会社のお偉いさんではなくふつうの事務員さんだった。社長の愛人でもなかった。
わたしは大学生の時にモラハラ父から逃れるべく母と家を出たのだがその時もレイコちゃんに易を立ててもらい、この日ならうまくいくよ!と言われた日に決行し、易の結果通りうまくいって平和な日々を手に入れた。
(その数年後に波乱その1(いや、その2かな。この父の件も波乱だもんね。)がやってくるのですがね…)
あの時の解放感は忘れられない。
自分をおさえつけていた漬物石が一気になくなったのだ。重い重い、重くて重い石。不機嫌をたくさんばらまいた父。あの時つぶれなかった自分はとてもえらいと今になって思う。
月日は流れて、社会人になり会社の人間関係があまり良くなくて気が沈み、フラッと占いに行った。駅ビルの中の占いコーナー。たぶん占術は四柱推命だったと思う。
わたしの命式を見た占い師さんに"あなた占い師になりなよ!占いの勉強しなよ!人を導ける人だよ〜"と言われた。結構猛烈に言われたような覚えがある。正直恐れ多いと思ったわたしは"いや〜、それよりわたし、今の会社でやっていけます?"と聞いた。
占い師さんはパパパーッと素早くタロットカードをシャッフルし展開した。わたしを表すカードに法皇が出ていた。"うん!やっていける!大丈夫!みんなに頼られるようになるよ!"と言われた。みんなから頼られている感は正直感じている。むしろ頼られ過ぎかも。うん。とにかく当たってる。とりあえずこの会社でやっていけるらしいから良かった!と元気になって帰宅の途についた。
それから少しして図書館に行ったら赤い本が目についた。"易入門"という本である。
なんとなく借りてみた。そうしたらとてもおもしろかった。1冊目にこの本を手に取ったのは正解だったと今になって思う。実占例も豊富に載っているし文章が読みやすくわかりやすいのだ。
レイコちゃんがやっていた易って、こういうのだったんだ〜。そういえば"カジンノゴコウ"とか言ってたなぁ、と思い出した。
そして、わたしは易を始めた。
つづく。
のかな。つづく…かもしれない!です!
読んでくださった方ありがとうございました(*^_^*)